法の効力

 法の効力を考える場合、以下の3つの面に着目するのが有効です。
・人に関する効力の範囲
・場所に関する効力の範囲
・時間に関する効力の範囲

人に関する効力の範囲

 人に関する法律の効力の範囲においては、原則として属地主義が取られます。
 属地主義とは、その法が制定された国の領域内においてのみ認めるものをいいます。日本は、属地主義を原則としています。
 しかし属地主義の例外として、以下の場合があります。

属人主義

 属人主義とは、人が本来所属する国の法を、その人がその国を離れた場合にも適用するものをいいます。

保護主義

 自国・自国民の利益を侵害する重大な犯罪においては、犯罪地、犯罪者の国籍を問わず、自国の刑罰法を適用するものをいいます。

場所に関する効力の範囲

 場所に関する法の効力の範囲として、日本の法は原則、日本の領土、領空、領海に及ぶとしています。
 また、日本の船舶、航空機、外国にある公館も日本の領土です。
 例外的に、地方自治特別法、地方自治体の条例・規則等は、領土の一部にのみ適用されます。

時間に関する効力の範囲

 時間に関する法の効力の範囲については、以下のことが問題となります。

不遡及の原則

 不遡及の原則とは、実行時に合法であった行為を、事後に定めた法令によって遡って違法として処罰することを禁止することをいいます。

法の効果発生時期

 法令は、その制定権限を有する期間が手続きに従って、制定、公布、施行することにより、その効力が生じます。
・成立:国会で議決されたとき
・公布:法令が、国民が知ることができる状態に置かれること
・施行:法令が、一般的に発動し作用すること

 施行に関する期間について以下の通りです。
・法令に施行の日の定めがる場合は、その日から施行されます。
・定めがない場合は、法律は、公布から20日を経過した日から施行されます。
・条例において施行の日の定めがない場合は、公布から10日を経過した日から施行されます。

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