役員などの損害賠償責任

 取締役・会計参与・監査役・執行役・会計監査人といった役員などは、任務を怠ったとき、会社に対して、任務を怠ったことによって生じた損害を賠償する責任を負います。
 この責任を負う者が複数いる場合は、連帯債務となります。

利益相反取引

 利益相反取引により、会社に損害が生じた場合、その取締役・執行役は、その損害を賠償する責任を負います。
 その取締役・執行役は、任務懈怠がなかったことを立証しない限り、責任を間逃れません。
 ただし、自己のために会社と直接に利益相反取引をした取締役・執行役は、無過失責任とされます。これにより責任の一部免除なども認められません。

競合取引

 自己または第三者のために会社の事業に関する取引(競合取引)を、取締役・執行役が行い、これにより会社に損害が生じた場合、この取締役・執行役は、その損害を賠償する責任を負います。
 当該取引で取締役・執行役が得た利益の額は、会社の損害額と推定されます。

第三者に対する損害賠償責任

 役員等がその職務を行うにあたって悪意・重過失で、これによって第三者に損害が発生した場合、当該役員等は、その損害を第三者に対して賠償する責任を負います。
 この責任の成立のためには、任務懈怠につき悪意または重過失であることが必要です。
 また、損害の範囲は、直接損害であるか、間接損害であるかを問いません。
 さらに第三者の範囲については、会社債権者のみならず、株主も含まれるというのが多数説です。
 責任を負う役員などが複数存在する場合には、当該役員などは連帯債務者となります。

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