その他の抗告訴訟

 無効等確認の訴えとは、処分もしくは裁決の存否、またはその効力の有無の確認を求める訴訟をいいます。
 現在の法律関係に関する訴えによつて目的を達することができないものに限り、提起することができます。
 出訴期間の制限はありません。
 取消訴訟により適時に争うことが出来なかった者に補充的に認められ、処分・裁決の取消を適法に提起できる者が提起できます。

予防的無効確認訴訟

 当該処分又は裁決に続く処分により損害を受けるおそれのある者の訴え

補充的無効確認訴訟

 処分又は裁決の無効等の確認を求めるにつき法律上の利益を有する者の訴え

不作為の違法確認の訴え

 処分または裁決をすべきであるにもかかわらず、これをしないことについての違法の確認を求める訴訟をいいます。
 処分または裁決についての申請をした者に限り、提起することができます。
 出訴期間の制限はありません。

義務付けの訴え

 申請または審査請求に対し相当の期間内に何らかの処分または裁決がされないか、処分又は裁決がされた場合において、取り消されるべきもの、または無効もしくは不存在であるときに提起できます。

差し止めの訴え

 行政庁が処分又は裁決をしてはならない旨を命ずることを求める訴訟をいいます。
 重大な損害を生ずるおそれがある場合で、他に適当な方法がないときに提起することができます。
 一定の処分又は裁決をしてはならない旨を命ずることを求めるにつき法律上の利益を有する者に限り、提起することができます。
 出訴期間の制限はありません。
 差止めの訴えの提起があつた場合において、その差止めの訴えに係る処分又は裁決がされることにより生ずる償うことのできない損害を避けるため緊急の必要があり、かつ、本案について理由があるとみえるときは、裁判所は、申立てにより、決定をもって、仮に行政庁がその処分又は裁決をしてはならない旨を命ずることができます。

法定外抗告訴訟(無名抗告訴訟)

 無名抗告訴訟とは行政事件訴訟法上規定されている訴訟形態ではありません。判例において国民の権利救済に必要な際に認められる訴訟形態です。
 取消訴訟、無効等確認の訴え、不作為の違法確認の訴え、義務付けの訴え、差止めの訴えは法定の訴えです。しかし、これらの法の規定はあくまで例示にすぎません。これら以外の抗告訴訟が認められないわけでありません。
 法定外抗告訴訟の例には、公共施設によってもたらされる侵害の除去などを目的とする不利益排除訴訟があります。

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