責任財産の保全

 債務者が債務を弁済しない場合、債権者は強制執行により債権者の財産を差押え、自分の債権を回収することができます。
 責任財産とは、強制執行の対象となる債務者の財産をいいます。債務の回収を完全なものにするためには、責任財産が失われないようにしなければなりません。
 民法では原則として、債務者は、差押がなされない限り、その一般財産を自由に処分できます。しかし、例外的に債務者は、自分の債権を保全するため、一定の範囲内で、債務者の財産管理に介入することが認められています。これが責任財産の保全です。

責任財産の保全のための制度

 責任財産の保全のための制度として、以下のものがあります。

債権者代位権

 債権者代位権とは、債務者が財産を確保するために必要な行為をしなかったとき、債権者が債務者に代わってその行為をする権利をいいます。

詐害行為取消権

 詐害行為取消権とは、債務者が債権者の権利を害すると知りながらした行為を、債権者が取り消せる権利をいいます。

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