債権

 ある者が特定の相手方に対して一定の行為や給付をするよう要求できる権利のことです。
 行為や給付を受ける権利を持つ者を「債権者」、行為や給付をする義務を負う者を「債務者」といいます。

債務の履行

 債権者が命じられた行為を行うことを債務を履行する、もしくは弁済するといいます。履行と弁済は同じ意味の言葉と考えてかまいません。また、理工もしくは弁済のために債務者が行う行為を給付と呼びます。

与える債務と為す債務

 債務は、給付の内容により「与える債務」と「為す債務」に分類されます。

与える債務

 物を引き渡すことが給付の内容となる債務です。

為す債務

 物の引渡し以外の行為が給付の内容となる債務をいいます。乗客を目的地まで運ぶバス会社の債務や、自治体から発注を受けて橋をかける建設会社の債務などがこれにあたります。
 また、一定の行為をしないことを給付の内容とすることも為す債務の一種です。これには夜10時以降はピアノを弾かない約束をし、それを守ることがなどがあります。

債権の目的による分類

 債権は目的により、以下のように分類できます。

特定物債権

 特定物債権とは、物の個性を重視した特定物の給付を内容とする債権をいいます。例えば土地の引渡し債務や骨董品の引渡し債務などがこれに該当します。

種類債権(不特定債権)

 種類債権とは、目的物を種類と数量だけで指示した債権をいいます。例えば、「特定の自動車部品を1000個」や「原油を5000トン」などを納品するという場合がこれに該当します。

金銭債権

 金銭債権とは、金銭の支払を目的とする債権をいいます。

利息債権

 利息の支払いを目的とする債権をいいます。

選択債権

 選択債権とは、数個の給付の中から選択によって定まる債権をいいます。その選択権は、原則として債務者に属します。

受領遅滞

 債権者遅滞ともいいます。
 債務の弁済において、受領などの債権者の協力を必要とする場合に、債務者が債務の本旨に従った弁済の提供をしたにもかかわらず、債権者が協力を得られないことで、履行ができない状態をいいます。
 例えば、自動車売買において、買主が正当な理由もないのに、難癖をつけて自動車を引き取ろうとしない場合がこれにあたります。

 受領遅滞となるための要件は以下の2つです。
・債務者の本旨に従った弁済の提供があること
・債務者がその提供を拒んだ、あるいは受領することができないこと
 債務者は弁済の提供があった時から、遅滞の責任を負います。

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